割引手形
「割引手形」とは、受取手形のうち、銀行等で買い取ってもらった手形のことを言います。
略称は「割手」と呼びます。
この銀行等で買い取ってもらう行為を「手形割引」といいます。
具体的には満期前の手形を第三者へ裏書譲渡し、満期日までの利息や手数料を差し引いた金額で売却することです。
「手形割引」を依頼したものを割引依頼人、手形を割引いたものを割引人、割引かれた手形のことを「割引手形」といいます。
「手形割引」は振出人の信用度を主体に割引を判断します。
手形の額面には利息に相当する部分が含まれており、この利息は満期日まで保有することで受け取れます。
取引は銀行などの金融機関で行います。
満期日に銀行等が支払人から取り立てます。
満期日よりも早く換金することにより、この利息の一部を放棄するという形になり、それに相当する金額だけ差し引かれた金額を融資されます。
買い取りとは言うものの、もしその手形が不渡りとなれば、割引依頼人は、割引してもらった銀行等からその手形を買い戻さなければなりません。
受取手形のうち割引手形が多い会社は、その分受取手形の手持ち分が少なくなり、銀行は「割引余力にとぼしい」として、警戒することもあります。